プログラミングには数学が必要なイメージがあるけど、実際はどうなの?
プログラミングの数学には苦手意識があるよ…
今回はこういった疑問にお答えしていきます。
この記事を読むことで以下のことが分かるようになります。
- プログラミングに数学的知識は必要ない
- プログラマーに必要なスキル
- プログラミングの本質
- プログラミングスキルを上げる方法
プログラミング経験のある柏倉元太(@genta_oaks)が監修。プログラミングを始めて約5年。Web系フリーランスとしての経験がありながら、現在はWebマーケティング企業「株式会社オークス」の代表取締役。
それでは早速見ていきましょう。
プログラミングに数学的知識は必要ない
結論、プログラミングに数学的知識は絶対必要というわけではありません。
高校時代に習った三角関数や指数関数のような問題は出てこず、足し算・引き算・掛け算・割り算の四則演算さえできればプログラミングにおいては、何ら支障ありません。
一般的なウェブアプリケーションをプログラムするときは、数学を意識することはないでしょう。
つまり一般的なプログラミングの業務をする企業に就職する場合は、数学が苦手であってもあまり心配する必要はありません。
仮にどうしても気になる場合は、面接の際に質問してみたり会社に直接問い合わせてみるのがおすすめ。
プログラマーに必要なスキルとは?プログラミングに対する数学の苦手意識を払拭しよう
プログラミングに数学的な知識が絶対必要ではないということがわかったら、逆にプログラマーに必要なスキルは何なのか気になりますよね。
そこでプログラミングをする上で最も大切だなと思う要素を、実体験を踏まえて2つ解説します。
まとめると以下の通り。
- コミュニケーション能力
- 英語力
コミュニケーション能力
これは意外に感じられる方も多いかもしれませんが、プログラミングをする上で最も大切だなと思う要素はコミュニケーションです。
プログラマーとして会社から採用されるときには、コミュニケーション能力を重視されることが多いのも事実。
会社でプログラマーとして働くということは、つまりチームで開発していくというわけです。
顧客とのコミュニケーションの中で見つけ出していきながら、開発を進めていくことも必要になってくるでしょう。
数学力を鍛えるよりは、コミュニケーション能力を養うのに重きを置くべきだと思います。
英語力
プログラミングをするには英語力が必要です。
そもそもプログラミング言語そのものが英語で記述されるので、英語に強いとメソッド名やクラス名等が一目見て何を示しているのかが分かり、ソースコードに対する理解が圧倒的に早いのが現実。
技術的なドキュメントは英語のものも多く、それを読み解くにも英語力が必要でしょう。
日本語ベースでも膨大なドキュメントはありますが、やはり一次情報は全て英語になるので、それらを読解できる方がかなり有利です。
英語力はプログラミングにおいては必須と言っても大切なスキルです。
数学の知識があると有利なプログラミングの分野
一般的なプログラミングは、数学ができなくても可能ですが、数学的な知識を持っていた方が有利な分野もあります。
それぞれ詳しく解説します。※今回は代表的な分野をご紹介。
まとめると以下の通り。
- ゲームのプログラミング
- AI
- 統計処理
ゲームのプログラミング
プログラミングを使ってゲームの開発を目指している方は数学を勉強する必要があるでしょう。
3D系のゲームなどを開発するとなると、高度な数学の知識が要求されます。
ゲームのプログラミングにおいては、物の動きを現実に近づけるための「物理演算」を使ったり、3Dフィールドの構築に高度な数学理論が使用されます。
特に近年のゲームはかなり高度化しているので、プログラムでよりリアルに再現するには高度な計算が必要でしょう。
AI
最近進化が注目されているAIの分野においても。システム構築や実装をプログラムする場合、数学の知識があると非常に有利です。
AIは大量のデータを取り扱わなければならないため、微分・積分のような高度なレベルの数学知識が求められます。
そのため、理系の大学で数学をしっかり勉強してきた人の方が理解が早く、数学が苦手な人にとっては厳しい分野といっても過言ではありません。
自分の研究したい分野がAIである場合は、数学を勉強しておきましょう。
統計処理
統計処理もまた高度な数学が求められます。
マーケティングなどのビジネスの分野でも使われる「統計学」という分野になります。
数学をしっかりと習っている人ならわかる「分散・中央値・標準偏差」などの基礎統計量の知識は勉強しておきましょう。
プログラミングの本質とは?数学との関係を理解しよう
上記でも少し触れましたが、プログラミングの本質は論理的思考が鍵になってきます。
ここで論理的思考とは何か、その重要性について迫っていきます。
論理的思考力が大切
数学とは、常に論理的な思考が大切な学問です。
つまりここが本質的に重要な部分なのです。
数学自体が求められるわけではありませんが、論理的思考は求められます。
例えばプログラムに問題が起こったとき、なぜ起きているのかを考えたり、どうやって解決するか論理的に考えを組み立てたり、論理の力で難しいものを単純化することで作業効率を上げたりと、問題に対して論理的思考というのは非常に役立ちます。
プログラミングスキルを上げる方法!【数学的知識は不要】
ここではプログラミングスキルを上げる方法について解説していきます。
大きくわけて3つあります。
- 本質であるアルゴリズムを理解する
- プログラムの問題をたくさん解く
- プログラミングスクールに通う
1つ1つ解説します。
本質であるアルゴリズムを理解する
プログラミングスキルを上げるには、アルゴリズムを理解する必要があるでしょう。
アルゴリズムとは、問題解決のための方法と手順です。
よく用いられているのがソートアルゴリズムであり、バブルソート、クイックソート等の種類があります。
これらを十分に理解することで、論理的思考力の向上と一緒に、プログラミングスキルの向上も期待できます。
アルゴリズムについてはこちらの記事を参考にしてみて下さい。
プログラムの問題をたくさん解く
プログラミングスキルを上げるには、とにかく手を動かしコードを実際に記述する必要があります。
つまりアウトプットすることが非常に重要になってきます。
おすすめは、インターネット上でプログラミングの問題が出題されているサイトを利用すること。
問題だけではなく実行環境も同時に用意してくれていることが多いので、プログラミングの学習に集中することが可能です。
おすすめの学習サイトはこちらの記事を参考にして下さい。
本もおすすめ
プログラミングスキルを上げるために、本で学習する方も多いですが、サイトで学習してわからないことがあれば本を使って調べるという方法がおすすめです。
本で逐一調べていると、あまりにも時間がかかります。
サイトで主に勉強して、それを補完するために本を使います。
おすすめの本はこちらの記事を参考にして下さい。
プログラミングスクールに通う
個人的にはプログラミングスクールに通うのが一番おすすめです。
プログラミングスクールに通えば、圧倒的に短時間かつ高確率でプログラミングを習得できます。
またスクールは転職サポートもついているため、独立では得られないものがあります。
ちょっとでも迷ったらスクールに行くのがおすすめ。迷っている時間はかなり無駄です。
おすすめのプログラミングスクールはこちらの記事を参考にして下さい。
プログラミングに数学が絶対必要というわけではない!あれば有利という程度
いかがだったでしょうか?
「プログラミングに数学は必要ない!苦手意識は今すぐ捨てよう【初心者編】」というテーマでお伝えしました。
プログラミングをする上で、数学ができないと何も書けないと思っていませんでしたか?
実際は高度な数学は必要なく、四則演算さえできればほとんどの仕事は出来てしまいます。
プログラミングに数学が絶対必要というわけではなく、あれば有利という程度です。
是非プログラミングの本質である、論理的思考を手に入れてプログラマとしての道を切り開きましょう。