プログラミングの独学の始め方ってどうすればいいの?
どんな本やサービスで学習すべきなの?
今回はこういった疑問にお答えしていきます。
この記事を読むことで以下のことが分かるようになります。
- おすすめの学習ステップ
- 学習する際のコツ
- 初心者が挫折しやすい壁
- 独学にかかる時間
- 独学で転職・就職は出来るのか
- 独学とスクールの比較
プログラミング経験のある柏倉元太(@genta_oaks)が監修。プログラミングを始めて約5年。Web系フリーランスとしての経験がありながら、現在はWebマーケティング企業「株式会社オークス」の代表取締役。
それでは早速見ていきましょう。
プログラミングは独学で習得出来る
実際にプログラミングを独学で学習し挫折してしまう方は、なんと約9割だと言われています。
その9割の方が挫折する原因として、モチベーションが大きく関わっていることもまた事実。
逆に言えば、モチベーションを保つことができれば独学は習得可能であるということ。
モチベーションに関してはより詳しく見たい方はこちらの記事を参考にしてみて下さい。
しかしプログラミングを独学で勉強することで挫折してしまうと、その時間が無駄になってしまうかもしれません。
そのリスクを念頭に置きつつ、学習を進めていきましょう。
また20代から30代、40代、50代の方まで独学で習得は可能です。
実際に50代でプログラミングを勉強して独学を成功させた人を何度も見てきました。
初心者がプログラミングの独学で挫折しやすい2つの壁
ここでは、独学で挫折してしまう方の傾向・特徴について見ていきましょう。
この傾向・特徴をしっかりと理解することで、自分が実際に独学をした時に同じようになることを防ぎましょう。
大きく分けて初心者が挫折しやすいのは2つあります。
1. モチベーションが続かない
まず1つ目は冒頭でも説明しましたが、学習のモチベーションが継続できず、途中でやる気を失ってしまうというものです。
プログラミング学習における最も大きな壁だと言えるでしょう。
プログラミング学習はエラーとの戦いでもあります。
書き込んだプログラムが自分の思い通りに動くのはごく稀で、プログラミング学習の7割はエラー処理といっても過言ではありません。
そのため、このエラーが起きて解決できないまま、独学を諦めてしまう場合が多いのです。
また、最初は完成後のイメージも湧きにくいため、学習を続けるうちにモチベーションが下がってきてしまいがちです。
2. 独学で1人だとなかなか解決出来ない
2つ目はわからないことがあった際に、独学だと相手になかなか質問出来る環境にないため、解決しづらい点です。
プログラミングスクールでは講師がいるため、わからないことはその場ですぐに解決することが可能です。
ですが、独学となると教えてくれる方なんているわけがないので、エラーなどは自分で解決しなければなりません。
- わかりやすいサイトが見つからない
- 専門用語が多くて理解不能
- 調べ方がわからない…etc.
独学ではこの壁も非常に厚いですね。
プログラミングを独学で学びたい未経験者におすすめの学習ステップ5つ
では続いて、プログラミングを独学で学びたい未経験者におすすめの学習ステップ5つを解説していきます。
この方法を忠実にやって行けばほとんどの場合失敗しません。
なぜなら自分が体験してきた方法で、確実性が高いから。
是非参考にしてみてください。
ステップは以下の通りです。
- 目標設定
- プログラミング言語を選ぶ
- 本・参考書を買う
- 【基礎学習】学習サイトで勉強する
- 【応用学習】クローンのアプリ・サイトを作る
1つ1つ解説していきます。
1. 目標設定
皆さんは、作りたいサービスを考えていますか?
この質問をすぐに答えられなければ、失敗するリスクはかなり大きいです。
プログラミングの独学を始める前には、まず学習の目的を考えましょう。
作りたいものを決めると、自然と学習すべきプログラミング言語も決まっていきます。
それが結果的にモチベーションの維持にも役立ちます。
なぜプログラミング学習をするのか考えよう
目的とは言い換えると、どうしてプログラミングを学習するのかということ。
プログラミングの目的は大きく2つに分かれます。
- プログラミングで副業をすること
- プログラマーとして転職・就職すること
当然ながら、プログラマーとして就職するほうが難易度は高まります。
あまり決まっていないという方はとりあえず、「副業で稼ぎたい」を目標にしてみましょう。
2. プログラミング言語を選ぶ
続いてはプログラミング言語を選びましょう。
プログラミングで「Webサービス」や「アプリ」を開発するためには、プログラミング言語を用いてコンピュータに指示を送らねばなりません。
年収を上げたい人 | Go、Scala、Pythonなど |
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Web開発をしたい人 | HTML/CSS、Ruby、JavaScriptなど |
ゲーム・アプリを開発したい人 | Unity、Swift、Java、C++など |
色々なプログラミング言語がありますが、これらを全て覚える必要は全くありません。
それぞれに特徴があり、役割によって使う言語を変えればいいだけです。
より詳しくプログラミング言語を知りたいという方はこちらの記事を参考にしてみて下さい。
3. 本・参考書を買う
ステップ3つ目は本・参考書を買うこと。
理由としては、学習サイトで勉強しつつそれを補うために使うからです。
またある程度の出費をすると、損したくない心理バイアスがかかるためモチベーション維持にも効果的です。
おすすめの本は「Webとプログラミングのきほんのきほん」。
プログラミング言語の選択によっておすすめの本は違ってきますが、普遍的に使えるおすすめ本としてこれが有力です。
値段は¥2,728(税込)と若干お高めですが、これくらいの自己投資は悩んだらお終いです。
是非ポチって下さい。
4. 【基礎学習】学習サイトで勉強する
ステップ4つ目はいよいよ基礎学習です。
オンラインの学習サイトを使っていきます。
おすすめサイトは以下の通り。
「Progate」「Dotinstall(ドットインストール)」とは、一定の学習までは無料で出来るようなサービスになります。
サイトを選ぶ際は例題が解けるサイトであるかを確認してください。
アウトプットが出来たほうが効率よく独学ができるからです。
これらのサイトの中で自分が選んだ言語を学習していくことになります。
おすすめは2周すること。
それが終わったらすぐにステップ5に行きましょう。
より詳しくプログラミングの学習サイトを知りたいという方はこちらの記事を参考にしてみて下さい。
5. 【応用学習】クローンのアプリ・サイトを作る
いよいよ最後のステップ5つ目。
それはクローンのアプリ・サイトを作ることです。
とりあえず自分の力を確かめるためにもクローン作成は大切です。
ク自分なりの機を追加していくことでスキルアップ出来るとともに、基礎学習では出会わなかったエラーを対処することになるので圧倒的な学びに繋がります。
またオリジナル作品を作る場合は、サービスを公開してみましょう。
ユーザーの反応を見て、トライアンドエラーを繰り返してみてください。
またこれらの学習方法をより詳しく書いた記事があるので是非こちらも参考にしてみて下さい。
プログラミングを独学で学習する2つのコツ
これまで長々と独学の学習ステップについてお伝えしてきましたが、非効率的に独学していては時間の無駄です。
そのためにもプログラミングを独学で学習する2つのコツについて解説します。
大きく分けて2つあります。
- 小さいものから作る
- インプットとアウトプットの比率を意識する
1. 小さいものから作る
プログラミング言語の基礎を学んだら、実際に作ってみることが大事です。
しかしその際はいきなり高度なものを作ろうとせずに、すぐに完成できる小さなものを選ぶのがポイント。
最初から大きな理想を描いて作り始めてしまうと、いつまでたっても完成しない作品と向き合うことになります。
そうなるとモチベーションが下がってしまう可能性が高いのです。
小さいものから作っていくことで、成功体験をコツコツと積み重ねることができ、モチベーションの維持にも繋がります。
2. インプットとアウトプットの黄金比率を意識する
ただただ学習の方法をばかりを見て、何も手を動かさずに学習してはいませんか?
効率の良い学習をするには、インプットとアウトプットの比率を3:7にしましょう。
これは黄金比率と呼ばれ、1番頭に入る勉強方法です。
是非試してみて下さい!
プログラミングの独学にかかる学習時間は約3ヶ月から半年
ずばりプログラミングの独学にかかる学習時間は、約3ヶ月から半年と見積もって良いでしょう。
プログラミングを1からアプリ開発ができるようになるまでには独学で、約200時間から300時間の学習時間が必要だと言われています。
つまり1日3時間の勉強時間の場合、100日必要なわけです。
3ヶ月〜半年ですね。
仮に独学の学習時間では長すぎると感じた方はスクールをおすすめします。
最後にスクールと独学を比較しているのでそちらも参考にしてみてください。
プログラミングの独学だけで就職・転職は難しい
また厳しいことですが、プログラミングの独学だけで就職・転職は難しいです。
特に新卒でない社会人の人にとっては、独学でキャリアチェンジをすることは難易度が非常に高め。
未経験から独学をしてエンジニアやプログラマーへの転職を目指す場合には、自分で転職サイトや転職エージェントに登録しつつ、自分で転職活動をする必要があります。
ここで問題が出てきます。
それは独学でプログラミングをかじったような人だと、書類選考で落とされる可能性が高いという問題。
近年では未経験からエンジニア・プログラマー転職が一般的になってきました。
しかしながら、それは特定のルートを使って転職をしている方に限ります。
それはやはりプログラミングスクール。
独学で勉強し、普通に転職サイトで応募したとしてもそんな簡単に受かるものではないんだね。
独学がある程度終わったらインターンに参加しよう
しかし望みもまだあります。
それはインターンをすることです。
実際の会社に入社するのではなく、バイトという契約で会社で働きます。
そうすることで、プログラミングのノウハウを積めるばかりではなく、書類選考の際の大きなネタになることは間違いありません。
プログラミングの独学とスクールの比較
それではプログラミングの独学とスクールの比較を見ていきましょう。
上記でも少し説明したためある程度分かるかと思いますが、表にすると以下の通りです。
価格 | モチベーション | 学習期間 | 就職支援 | |
スクール | 高い(約10万〜) | 上がりやすい | 大幅に短縮出来る | 手厚いサポート |
独学 | 月1000円〜 | 上がりづらい | 長い | なし |
やはり比較してみると、独学とスクールは目的の違いによって変わってきます。
お互いのメリット・デメリットを理解するのが大切です!
最速&確実にプログラミングを身に付けたいならスクールがおすすめ
プログラミングスクールはお金で「時間」を買うことができます。
これがかなりの節約になることを知ってください。
あなたはグダグダ勉強しているほど暇ではないし、もっと生産性が高いはず。
プログラミングスクールを使った方が、1/3以上は時間短縮が可能だと感じています。
独学は、全て自分一人でやる分、時間は消費しがちです。
つまり使える時間が余っている学生などであれば、独学にチャレンジしてみても良いでしょう。
効率よくプログラミングの独学を始めよう!
いかがだったでしょうか?
「プログラミングは独学で習得可能!未経験者におすすめの学習ステップ」というテーマでお伝えしました。
プログラミングの独学は実際に僕も経験してきましたが、成功はできます。
しかしそれは副業程度です。
エンジニアとして就職するとなると難易度は一気に高まります。
最初は効率よくプログラミングの独学を始めて、その後にスクールに通うのも一種の方法でしょう。